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小学2年生で学ぶ「馬」の筆順は

2025.06.13

### 「馬」という漢字の一画目は、横、縦?

 

近年、筆順を気にしない子どもたちが増えています。漢字のバランスも崩れることが多いように見受けられます。

けれどそれ以上に、「あれ?昔と筆順違う?」という漢字があります。

 

#### 昔と今で漢字の書き順が違う

 

**1.1 書き順の歴史的変遷**

 

漢字の書き順は、長い歴史の中で変化してきました。古代の文献や書道の技法書を見ると、筆順には厳密なルールがあったようです。このルールは、漢字の形を美しく保つためだけでなく、書く際の効率やリズムにも影響を与えていました。

 

古代の漢字は、実際の物体や概念を象形的に表現していました。このため、文字の構造が非常に直感的であり、書き順も自然に決まるものでした。しかし、時代が進むにつれ、漢字が変化し、より多くの部首や形が加わることで、書き順が複雑化しました。

 

明治時代以降は、日本でも漢字教育が強化され、書き順も学校で教えられるようになりました。

 

〇「筆順指導の手びき」について
昭和33年に「筆順指導の手びき」という正しい書き順を定めたものが文部省から出版されましたが、当時は強制力がなく世の中になかなか浸透しませんでした。
そのため、昔ながらの書道の書き順で覚えていたり、地域によって教わる書き順が異なったりしていました。
平成に入り、「筆順指導の手びき」の書き順が教育現場に徐々に浸透し「筆順指導の手びき」の書き順で漢字を書くようになりました。

「馬」の書き順も、「筆順指導の手びき」では1画目を縦線から書くことが正しい書き順と記されています。

 

しかし、21世紀に入ると、デジタル化の影響を受けて、手書きの機会が減少し、それに伴って書き順を意識しない子どもたちが増えています。

 

**1.2 学校教育における変化**

 

教育現場においても、漢字の書き順に対するアプローチが変わってきています。従来、書き順は厳密に教え込まれるものでしたが、最近では子どもたちは授業でタイピングやデジタルツールを使う機会が多く、実際に手書きで文字を書く時間が減っています。

 

これは、教育の効率性を求めるあまり、漢字を書く際の基本的な技術や美しさを軽視する結果を招いています。書き順を気にしないことで、子どもたちの書く能力や表現力にどのような影響が出ているのかが懸念されるようになりました。

 

#### 馬という漢字は、横が先か縦が先か

 

**2.1 正しい筆順の説明**

 

正しい筆順で書くことは、字が整った形で書けるだけでなく、スムーズに文字を書く際にも役立ちます。漢字を書くときのリズムや流れを作り出し、結果として、なお美しい字を書くことが可能になります。

 

**2.2 筆順を守ることの重要性**

 

筆順を守ることは、単なる美的観点からだけでなく、実用的な観点からも非常に重要です。子どもたちが正しい筆順を身につけることで、漢字の記憶も定着しやすくなります。筆順には、文字の意味や形を理解する助けとなる要素が含まれているからです。

 

たとえば、素早く書いてしまうと、部品をバラバラに書くことになり、漢字の形が崩れてしまいます。これでは、他人が読んだ際に誤解を招くこともあります。また、書き順を気にしないで書いた場合、実際には正確な形とリズムで書けなくなるため、自分自身も印象を損ねてしまうことがあるのです。

 

**2.3筆順に対する意識の低下がもたらす影響**

 

このような現状は、筆順に対する意識の低下をもたらし、さらにはその影響も多岐にわたります。例えば、美しい字を書くことができず、流れるようなリズム感すら失われてしまう場合があります。また、正しい漢字の形を意識しないことで、漢字自体の理解が薄れることもあります。

 

子どもたちが「書く」ことから得られる独特の達成感や喜びは文字や漢字を自由に使えることで得ることができます。文字や漢字を駆使できることは人生を豊かにするために不可欠です。

 

### 結論

手書きの楽しさ、漢字を書く喜びを再認識し、子どもたちの未来に良い影響を与えられるよう努めていきたいと思います。